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かっこいい四字熟語


かっこいい四字熟語

字面がかっこよかったり、読みの響きのいい4文字の熟語です。
有名なものからややマイナーなものまで。


不倶戴天(ふぐたいてん)

不倶戴天(ふぐたいてん)とは、対峙する相手の存在自体を決して許せず、生かしておくことができないほど強い憎悪や遺恨、またはそのような仲という意味の四字熟語。
「不倶」は「一緒にできない」「戴天」は「同じ空の下に存在する」という意味。
「あの男は俺にとって不倶戴天の敵だ」のように使う。


麟鳳亀竜(りんぽうきりゅう)

麟鳳亀竜(りんぽうきりゅう)とは、麒麟、鳳凰、亀、竜の四種の伝説上の霊獣のことです。泰平の世に現れるとされています。また、聖人や賢人のたとえのことです。


百花繚乱(ひゃっかりょうらん)

様々な種類の花が色とりどりに咲き乱れる様子。転じて、多数の優秀な人々、独創的な人々が一堂に会する状況。


鶏鳴狗盗(けいめいくとう)

紀元前299年に秦の昭襄王は田文を宰相として迎え入れようとした。田文はこれに応えて秦に入ったが、ある人が昭襄王に、田文は当代一流の人材であるが斉の人間であるから、秦の宰相になっても斉の利を優先するに違いない。斉に帰せば秦の脅威となると進言、昭襄王はこれを容れて田文が滞在している屋敷を包囲させ、田文の命は危うくなった。
田文は食客を使って昭襄王の寵姫に命乞いをしたが、寵姫は田文の持つ宝物「狐白裘(こはくきゅう)」と引き替えなら昭襄王に助命を頼んでも良いという。しかし、田文は秦に入国する前に昭襄王にこれを献上していた。悩んでいた所、食客の一人である狗盗(犬のようにすばしこい泥棒)が名乗り出て、昭襄王の蔵から狐白裘を盗んできた。これを寵姫に渡すと、その取り成しによって屋敷の包囲は解かれ、田文はひとまず危機を逃れることができた。
しかし昭襄王の気がいつ変わるかわからない。そこで田文は急いで帰国の途に着き、夜中に国境の函谷関までたどり着いた。しかし関は夜間は閉じられており、朝になって鶏の声がするまでは開けないのが規則だった。すでに気の変わった昭襄王は追っ手を差し向けており、田文もそれを察して困っていたところ、食客の一人である物真似の名人が名乗り出た。そして彼が鶏の鳴きまねをすると、それにつられて本物の鶏も鳴き始め、これによって開かれた函谷関を抜けて、田文は秦を脱出することができた。昭襄王の追っ手は夜明け頃に函谷関へ着いたが、田文らが夜中に関を通ったことを知ると引き返した。こうして田文一行は虎口を脱した。
常日頃、学者や武芸者などの食客は、田文が盗みや物真似の芸しか持たないような者すら食客として受け入れていたことに不満だったが、このときばかりは田文の先見の明に感心した。「つまらない才能」あるいは「つまらない特技でも、何かの役に立つ」を意味する鶏鳴狗盗(けいめいくとう)の故事はここから来ている。


風林火山(ふうりんかざん)

風林火山(ふうりんかざん)は、甲斐の戦国大名・武田信玄の旗指物(軍旗)に記されたとされている「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」(疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し)の通称である。
「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」の句は、『孫子』・軍争篇第七で、軍隊の進退について書いた部分にある文章を、部分的に引用したものである。すなわち、

「故其疾如風、其徐如林、侵掠如火、難知如陰、不動如山、動如雷霆。」
(故に其の疾きこと風の如く、其の徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、知りがたきこと陰の如く、動かざること山の如く、動くこと雷霆(らいてい)の如し)
からの引用である。


抜山蓋世(ばつざんがいせい)

山を引き抜き、世界を覆いつくすほどの力という意味。中国古典「史記」で、項羽の辞世の句、「力、山を抜き、気は世を蓋う」という言葉から来ています。


質実剛健(しちじつごうけん)

心身ともにたくましく、飾らないさま。質実は、素質が誠実で、剛健は剛く健やかな体という意味。
見た目が素朴で真が強く、体もしっかりしている人などを指す。


疾風怒濤(しっぷうどとう)

激しい風と荒れ狂う波の意。また、時代が激しく変化することの形容。
ドイツ語のSturm und Drang(シュトルム・ウント・ドラング)の訳語で、十八世紀後半のドイツの文学運動をさす。
「疾風」は、強く速く吹く風。はやて。
「怒濤」は、嵐で逆巻さかまく大波。


快刀乱麻

もつれた糸を勢いよくスパッと断ち切ることから、転じて無理難題を鮮やかに解決すること。


かっこいい四字熟語.txt · 最終更新: 2024/02/22 14:20 by moepapa